【中国】全人代が開幕し、感染者がゼロとなったと発表。(1月21日以降で初。ただし無症状者は28人)

(2020年05月22日)

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中国政府は

新型コロナウイルスの新たな発症者が
22日はゼロだった

と発表しました。

中国本土で
新型コロナウイルスの
新たな発症者がゼロになったのは

中国政府が
対策を本格化させた1月20日以降、
初めてのことです。

ただ、
症状のない感染者は
新たに28人確認されています。

このうち25人は
PCR検査が市内全域で行われている
武漢などで確認されました。

中国で22日に開幕した
重要な政策を決定する全人代(全国人民代表大会)で

李克強首相は

「新型コロナウイルスの対策は
大きな戦略的成果を収めた」

と強調しました。

一方で、
これまでの対応を
「不十分な点があった」と認め、
終息宣言を見送っています。

新型コロナウイルスの感染拡大で
2カ月半、延期されていた
中国の全人代(全国人民代表大会)が
22日に開幕しました。

アメリカなどが批判している
初動対応の遅れについて
全人代で
言及はあったのでしょうか。

北京から報告です。

(森林華子記者報告)

中国国内でも
特に初動に関する
政府の対応への批判は
くすぶっています。

李克強首相は
「速やかに情報を開示した」と疑惑を否定し、
景気対策として
財政出動を拡大する方針を示しました。

また、
経済が減速した影響を受けて

予算案は多くの分野で
軒並み伸び率がマイナスに転じていますが、

一方で
国防予算案だけは約19兆円と
ウイルスへの対応で対立する
アメリカに次ぐ世界第2位の規模を維持しています。

今回の全人代は
会期が1週間と最も短く、

会場へは
PCR検査で陰性でないと入れないなど
徹底した感染防止策が取られ、

異例ずくめです。

実は今回
初めて、昼ごろに当局が

「この場所で
中継を行わないように」

と言ってきました。

このように
中国国内では
感染拡大以降、

人々への管理が
強まっているように感じます。

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