吉田公一が長谷川猛に質問

(2000年11月16日)

環境改善部長長谷川猛

〇吉田委員

(中略)

きょう出された資料でも、都有地以外の相談指導件数は、
一昨年の六十四件が、昨年はその二倍以上の
百四十件にまで増加をしております。

杉並でも、この九月に、日産自動車によって、
同社の荻窪工場跡地の土壌が汚染をされている。

例えば、有害物質トリクロロエチレンでいいますと、
最高千六百三十三倍、環境基準値に対しての
汚染が発表されました。

この荻窪工場の場合は、杉並区の中でも
中心部に位置するだけじゃなくて、
非常に良好な住宅地の中に隣接をしているという
地域的特性もありますから、当然周辺住民の皆さんにとっては
大変な不安が広がっているわけです。

(中略)

〇吉田委員

したがって、
東京都に対する連絡が義務づけられたのは
昨年の一月の指針によるものだということが
あったかもしれませんが、

現実に周辺に対する影響の心配ということは、
だれが考えたって、
まず優先的に心配されなければならないことであり、

私はこの点での日産の責任というのは
厳しく問われるべきものではないかなと思うのです。

(中略)

〇吉田委員

少なくとも事実として、当該区はもちろんのこと、
周辺住民の方にまず公表するというのは
当然の責務ではないでしょうか。

日産にその旨、指導されたということですが、
事実上それが一年余にわたって履行されなかったということは、
私は、東京都自身の姿勢そのものも
問わざるを得ないという事態だと思うのです。

そうしたこの間の経過と同時に、
今後、例えば土地の売却ということが日産は起きて、
それで今回調査をし、発表するということにつながったわけですが、
そういうときでないと、汚染が進行していたとしても
表に出ないということがあっては、私はまずいと思うんですよね。

https://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/urban-environmental/2000-17.html

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