カリフォルニア電力危機
(2000年08月)2000年夏から翌年にかけて
カリフォルニア州で、
電力会社が十分な電力を供給できなくなり、停電が頻発した。
電力会社からの代金回収が危うくなった発電会社は
売り渋りを行うようになり、
発電会社から十分な電力を調達出来なくなった電力会社は
大規模な輪番停電を行うにまで追い込まれた。
電力会社は逆ざやで経営を急速に悪化させ、
2001年4月には大手電力会社3社の一つである
パシフィック・ガス&エレクトリック社が破綻することとなった。
また、価格を釣り上げて利益を得ていたエンロンも
同年12月に粉飾決算等が明るみになり破綻した。
このカリフォルニア電力危機は、
電力価格の市場化が不十分であったことが
大きな原因であると考えられている。
その意味では、自由化しさえすれば良い
(特に電力需要家にとってのコスト低下面)というものではなく、
制度設計の方法によっては
電力需要家の利益になるどころか
負担となる教訓を残した。
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