藤原工業の元営業担当者が、見積もりは設計業者からの提案だったと証言。
(2019年06月12日)12日の証人は
森友学園の小学校建設を受注した建設会社の
当時の営業担当者。
三輪能尚検事の尋問で
次のように証言した。
●籠池夫妻と各担当者が会議を開いた際、
設計会社側が、補助金の申請のため、
テンプラ(架空)の見積もりを作らねばならない
という話をした。
●諄子夫人は
「これにならへん?」と言って両手を近づけ、
手錠をかけられ逮捕されるようなジェスチャーをした。
犯罪の認識があるんだなと思った。
●こうした森友学園への営業活動に
精神的苦痛を感じて退職した。
ところが夫人側の藤原航弁護士が
質問に立つと証人は……。
●退職は
会社の待遇や
社長との関係への不満もあった。
●補助金が
設計会社の説明より少ないと知って
理事長夫妻が経営者に怒ると、
経営者も机を叩いて
副園長に噛みついた。
ここで諄子夫人が
納得したように相づちを打つと、
三輪検事が
「被告がうなずいています!
証人の証言に影響します」。
裁判長がやんわりと
「あまりリアクションを
取らないようにしてください」。
■建設会社営業担当者の証言に矛盾
水増しの経緯について
新たな証言も出た。
架空の契約書を作ることは
設計会社が建設会社に依頼し、
籠池夫妻はその時、関わっていない。
その後、設計会社側が
「我々が勝手にやったという
リスクを負わされる」
と主張。
夫妻に説明しておく必要があるとなり、
会議での「テンプラ」発言になったという。
もうひとつ興味深いこともわかった。
検察の取り調べ期間について
藤原弁護士が尋ねると、
証人はおととし4月から10月ごろと説明。
ところが補助金のことは
2~3カ月で終わったというので、
計算が合わないと追及すると、
堀木検事が少し慌てた様子で立ち上がり、
「質問は補助金のことだけに……」。
証人は実は
補助金の取り調べが終わった後、
国有地値引きの理由とされたごみの問題について、
10月ごろまで聞かれていたと証言した。
特捜が財務省の背任捜査に、
この時点では力を入れていたことを物語る。
森友事件の闇は深い。
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