自殺した赤木俊夫さんの妻が、夫の遺書と手記を公表。
(2020年03月18日)森友問題で
財務省の決裁文書改ざんに関与した後、
自殺した
同省近畿財務局職員赤木俊夫さんが残した
手書きの遺書の一部は次の通り。
『森友問題
佐川理財局長(パワハラ官僚)の強硬な国会対応が
これほど社会問題を招き、それに指示
NOを誰もいわない理財局の体質は
コンプライアンスなど全くない
これが財務官僚王国
最後は下部がしっぽを切られる
なんて世の中だ
手がふるえる
恐い
命
大切な命
終止符。』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031801182&g=soc
公表されたのは、
森友学園に関する
財務省の決裁文書の改ざんに関与させられた近畿財務局の職員で、
おととし3月、
改ざんが発覚した5日後に自殺した
赤木俊夫さん(当時54)が書き残していた
「手記」と「遺書」です。
「手記」は2種類あり、
自殺した日の日付の手書きのものには
「今回の問題は
すべて財務省理財局が行いました。
指示もとは
佐川宣寿元理財局長と思います。
学園に厚遇した
ととられかねない部分を
本省が修正案を示し、
現場として相当抵抗した。
事実を知っている者として
責任を取ります」
などと記されています。
また、もう1つの「手記」は
パソコンで7ページにまとめられたもので
「真実を書き記しておく必要があると考えた」
との書き出しで始まります。
学園との国有地取り引きが
国会で問題化する中、
野党の追及をかわすために
財務省本省が指示していた不正行為の実態について、
財務局の現場の職員の視点で
細かく記されています。
この中では、
実際には保管されていた
学園との交渉記録や財務局内の文書を、
国会にも会計検査院にも開示しないよう
最初から指示されていたと明かしたうえで、
事後的に文書が見つかったとする
麻生財務大臣など幹部の国会での説明に対し、
「明らかな虚偽答弁だ」
という認識を記しています。
さらに
「虚偽の説明を続けることで
国民の信任を得られるのか」
と
財務省の姿勢に
疑問を投げかける記述や
「本省がすべて責任を負うべきだが
最後は逃げて、
財務局の責任にするのでしょう。
怖い無責任な組織です」
と
組織の体質を批判する記述もあります。
そして最後に
手記を残す理由について
「事実を知り、
抵抗したとはいえ
関わった者としての責任をどう取るか、
ずっと考えてきました。
事実を、公的な場所で
しっかりと説明することができません。
今の健康状態と体力では
この方法をとるしかありませんでした。
55歳の春を迎えることができない
儚さと怖さ」
と締めくくっていて、
死を覚悟してまでも
自身の責任を果たそうとした
赤木さんの思いが読み取れます。
一方、「遺書」は
すべて手書きで3通あり、
家族に宛てて
これまでの感謝の気持ちを記したもののほか、
1通は「森友問題」という書き出しで、
「理財局の体質は
コンプライアンスなど全くない
これが財務官僚王国
最後は下部がしっぽを切られる。
なんて世の中だ。
手がふるえる。
恐い命
大切な命
終止符」
と
財務省への憤りが記されています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200318/k10012338301000.html
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