【PHP出版】斎藤環の「社会的ひきこもり―終わらない思春期」を出版。★

(1998年11月01日)

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たとえば、1980 年代には
主に「若者の無気力」を問題化する文脈で
「ひきこもり」が持ち出されていたのに対し、

2000 年代には
「ニート」の問題化との関わりの中で、
就労できない・しない「若者」を
「ひきこもり」問題の中心と捉えるような風潮が強まった(第 1 章で詳述)。(p.2)

一般的に「ひきこもり」とは、
「不登校や就労の失敗をきっかけに、
何年もの間自宅に閉じこもり続ける青少年を指す言葉」
として捉えられる(斎藤 2012:3)。

社会的注目を集めるようになった 90 年代後半以降、
「ひきこもり」という言葉は
こうしたイメージで社会に広く普及している(p.3)

(中略)

多くの出版物や行政の報告等でも参照されてきた
有名な「ひきこもり」の定義として、
精神科医斎藤環による
「20 代後半までに問題化し、
6 ヶ月以上、自宅にひきこもって社会参加しない状態が持続しており、
ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの」(斎藤 1998:25)
というものが挙げられる。

これは斎藤の著書
『社会的ひきこもり——終わらない思春期』(斎藤 1998)
の中で提示されているもので、
斎藤は同書において
「ひきこもり」は「思春期の問題である」こと、
6 ヶ月以上続く場合は
何らかの「治療的対応へ向けて動き出すことが望ましい」こと、
原因として統合失調症やうつ病などの精神疾患がないこと、
を強調している(斎藤 1998:26)。

この定義は、
厚生省研究班による初の「ひきこもり」調査で
類似の定義が採用されたことや、
2000 年の「ひきこもり」関連の事件の後に
メディアが繰り返し紹介したことによって
有名になっていった(高山 2008:39)。(p.3)

http://www.f.waseda.jp/k_okabe/semi-theses/1617a_o.pdf
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斎藤環

岩手県北上市出身[7]。

また指導教官の稲村が副会長を務めていた
内閣府所管社団法人青少年健康センター参与を務め、

角川財団学芸賞を受賞[11]。

「ゲーム脳」が話題となった際には、
脳波に関する初歩的な間違いが多いと批判している[18]。

皇太子徳仁親王妃雅子さまの病状について
紙媒体で、「……新しいタイプである『ディスチミア親和型うつ病』の場合、
パブリックな仕事はできないが、プライベートでは活動的で元気に見える。
困難な義務から逃避し、はたからは仮病、わがままにしか見えない、
不幸にしてそうした側面が際立つうつ病である」と述べている[22]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/斎藤環

「社会的ひきこもり―終わらない思春期」
(PHP新書) 新書 – 1998/11/1・斎藤 環 (著)

https://www.amazon.co.jp/社会的ひきこもり―終わらない思春期-PHP新書-斎藤-環/dp/4569603785
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株式会社PHP研究所は、
パナソニック株式会社の創業者である松下幸之助によって創設され、
出版事業を主体に行っている出版社。

https://ja.wikipedia.org/wiki/PHP研究所
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”松下政経塾の原点は、
共産主義から自分の企業を守るにはどうしたらいいかを
真剣に考えた松下幸之助が、
アーノルド・トインビー(007で有名なイギリスの諜報機関MI6の創設者でもある)に
その研究委託をしたところ、
ロックフェラー系の研究所の指南・報告を受けて、
MRA(道徳再武装)に加わるようになったことにある。

松下はこのPHP理念でもって、
企業と激しく対立する共産主義系の組合活動家たちを押さえ込んだ。”*20

http://muroutahito.blog33.fc2.com/blog-entry-391.html
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(池田大作)『21世紀への対話』(文藝春秋, 1975年)

https://ja.wikipedia.org/wiki/アーノルド・J・トインビー

https://ja.wikipedia.org/wiki/道徳再武装
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大正10年(1921)
フランク・ブックマン博士、オクスフォード大学を中心に活動を開始
(オクスフォード・グループと通称された。)

昭和13年(1938)5月
ロンドンで「道徳再武装」(Moral Re-Armament-MRA)を提唱

http://www.mrafoundation.or.jp/CD/CD40/NEN/NEN.HTM
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