【日本銀行】「ゼロ金利政策」を開始。

(1999年02月)

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金利が下がれば、利息が減るので、
企業が借りやすくなるはずだったが、
赤字国債の利払いを圧縮しただけだった。

1998年(平成10年)、
日本では
バブル崩壊後最悪の経済状況となる中で、
大規模な財政政策が取られた。

金融政策においても緩和が求められることになり、
1999年(平成11年)2月、
日本銀行は
短期金利の指標である無担保コール翌日物金利を
史上最低の0.15 %に誘導することを決定した。

この時、当時の速水優日本銀行総裁が
「ゼロでも良い」と発言したことから
ゼロ金利政策と呼ばれるようになった。

日本銀行がゼロ金利政策を採用することになったのは、
大蔵省が資金運用部による長期国債の買い入れの中止を発表した結果、
国債金利が跳ね上がったためとされている。

ゼロ金利政策は実際に導入されるまで、
中原伸之委員によって
政策決定会合で何度も提案されていたが、
反対多数で否決されていた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ゼロ金利政策
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NHKスペシャル「日本国債」

https://youtu.be/ZzYQH74UKqA?list=PLcJ60-ak6g-r3tTWHdg6LXyNbDsZDdL02&t=338

加藤紘一:

「自分が政調会長、幹事長時代に、
いろんなプレッシャーかけました。

財政が手を出して国を助けると

それがだんだん出来なくなってくると
金融政策に行くんですね。

そして、
日銀もっとがんばれと お前らが発想を
クリエイティブ 新たにすると-

日本の中小企業も大企業も苦しまないんだ
何やってるんだ」

ナレーション:

「2001年3月、日銀は、
新たな金融緩和に踏み出します。

量的緩和策。

市場に資金を溢れさせることを目的にした
大量の国債の買い入れを行う政策です。

リーマンショックの後は、より積極的に買い入れています。
日銀が保有する長期国債の総額は、
現在、80兆円を超えています。
このように、国債などを買い入れて
危機に対応する政策に
欧米の中央銀行も、相次いで踏み切っています。

アメリカでは、三度にわたる量的緩和策を実行。

デフレへの転落を食い止め、
冷え込んだ住宅市場を
協力にテコ入れしています。

ヨーロッパでは、ギリシャなど
財政危機に陥った国の国債を買い上げ、
信用不安の拡大を防ぎました。

日銀は、各国に先駆けて、量的緩和を導入したものの、
最大の課題であるデフレ脱却には、
十分な成果が上がっていません。」
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国債残高が膨れあがる過程で、
長期金利は
じりじりと低下基調となっていることで、
国の予算のなかでの
国債の利払い費は
抑えられている。

ここで長期金利が上昇してくるとなれば、
じわりじわりと国の予算を圧迫する事態も予想される。

日銀の長短金利操作付き量的・質的緩和は
そういったリスクも見えなくさせており、
この点も注意しておく必要は当然あろう。

http://blogos.com/article/242143/
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