【東京電力】廃炉作業に「特定技能」実習生を活用する方針を示す。
(2019年04月18日)「建設」
「産業機械製造業」
「電気・電子情報関連産業」
「自動車整備」
「ビルクリーニング」
「外食業」
が該当すると示した。
https://www.asahi.com/articles/ASM4K52PBM4KUTIL02S.html
今月から始まった
新たな在留資格の外国人労働者について、
東京電力ホールディングスは
福島第一原発の廃炉作業などにも
受け入れ可能とする方針を明らかにしました。
在留資格「特定技能」の外国人労働者を
現場作業に受け入れる――。
東電は今年3月下旬、
ゼネコンなどの協力会社数十社に
そんな方針を伝えた。
特定技能のうち、
東電が示した受け入れ職種は
「ビルクリーニング」
「産業機械製造業」など5種で、
中心になるのは、
廃炉作業に従事する「建設」。
東電は各社に対し、
線量計の着用や
特別教育が必要となる
放射線管理対象区域では
「放射線量の正確な理解、
班長や同僚からの
作業安全指示の理解が可能な
日本語能力が必要と考えられる。
法令の趣旨にのっとってください」
と伝えたという。
福島第一原発の構内では、
1日約4000人が働いている。
敷地内はほとんど、
作業員の被ばく線量の測定が必要な
「放射線管理対象区域」だ。
「特定技能」による外国人の受け入れ計画では、
「特定技能1号」が想定されていた。
1号は
「特定産業分野であって
相当程度の知識
または経験を必要とする技能
を要する業務」
に就く。
廃炉作業も
これに該当するとされた。
「1号」で求められる日本語能力の水準は
「日常的な場面で、
ややゆっくりと話される会話であれば、
内容がほぼ理解できる」
(日本語能力試験N4)以上。
そして東電は
「日本語能力の確認は
元請けや
雇用企業に求めている」(広報担当者)
としていた。
日本政府は
「建設」分野について、
5年間で最大4万人の受け入れを見込み、
その9割が
現行の「技能実習生」からの移行とみている。
建設業における実習生の数は
2018年10月末時点で約4万6000人。
ベトナム人が最多で、
中国人、フィリピン人と続く。
大使館「健康第一。原発には行かせない」
一等書記官のホァンさんは、
テーブルの上で厚い冊子を開いた。
法令集とのことだった。
ベトナム語を指で示しながら言う。
「ベトナムは
1980年から労働者を
(外国に)派遣しています。
ベトナムの海外派遣法では
『放射線量が高い現場には行かせない』
とある。
ここには『戦争の地域に行かせない』ともあるので、
イラク、イラン、リビアでは
戦争になったときに
みんなを引き揚げさせ、
帰国させました。
リビアからは
1万人が引き揚げました。
2011年の原発事故では、
福島から群馬に移動させました」
ホァンさんは、
法令集の文字に
黄色いマーカーを引いていく。
「ベトナムからは
20代前半の若い人たちが、
家族のために
(日本へ)働きに来ます。
将来のために働くのですから、
健康第一です。
原発には行かせません」
――廃炉作業で
特定技能の外国人を受け入れることについて、
報道の前に
日本政府から連絡はありましたか?
「ありません。
(4月)18日に
朝日新聞や
NHKのニュースで見て知りました。
19日に大使と一緒に
佐々木(聖子)出入国在留管理庁長官に会いに行き、
状況を聞きました。
(今後は)東電や日本政府に対し、
ベトナム人を(廃炉作業で)働かせないよう、
求めていきます」
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