リップルウッドが「シーガイア」を買収。
(2001年05月)フ社などグループ3社が、
第三セクターとして
過去最高の3261億円の負債を抱えて
宮崎地裁に会社更生法適用を申請した
3カ月後の2001年5月、
米投資会社
リップルウッドホールディングスによる
買収が決まった。
再生へ向けて
役員や幹部社員ら130人が解雇され、
債権者は
大幅な債権カットを余儀なくされる。
同9月、
リ社からスカウトされたマイケル・グレニー氏が
存続会社の社長に就き、
更生手続きが終結後の同12月には
運営会社が米国のホテルチェーン、
スターウッドホテル&リゾート・ワールドワイドなどに決まり、
ホテルオーシャン45などに
「シェラトン」ブランドが冠された。
02年3月には
「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」をはじめとして
新生シーガイアがグランドオープン。
ス社は40人近いスタッフを送り込み、
経営見直しや従業員教育など
本格的な再生に着手する。
グレニー氏が退任する04年までに、
スパ運営の「バンヤンツリーホテルズ&リゾート」と
日本で初めて提携。
ゴルフアカデミー新設や
ゴルフ場の大規模改修、
温泉施設「松泉宮」整備などに
総額75億円の投資を実行し、
三セク時代とは異なる
高品質のサービス提供を進める。
グレニー氏は
「インターナショナル・デスティネーション・リゾートへ変革できた」
と評価した。
しかし、
02年3月期決算は純損失29億円、
03年3月期は同35億円、
04年3月期は同22億円を計上。
累積赤字は120億円に膨らみ、
財務状況は厳しさを増していた。
実際、フ社元関係者は
「財務的には危機的状況で、
これではだめだ、と
次の社長を探した」
と振り返る。
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