【フェニックス・リゾート】「シーガイア」を開業。
(1993年07月)一期工事は、93年7月に完了し、
翌年10月には全面開業を迎えた。
記念イベントで、
世界的なミュージシャンのスティングがコンサートを開き、
シーガイアは最高潮を迎えた。
マスコミも
「宮崎新時代」などと熱気を煽った。
しかし、すでに地価や株など、
バブルは崩壊を始めていた。
が、シーガイア周辺には、
妄想に近い期待を孕(はら)んだ、
バブルがまだ膨らんでいた。
その甘い計画と、
甘い経営感覚を内包した、
不安の混ざった小さな泡を、
やがて吹き飛ばしてしまう。
「私がした仕事です。
シーガイアは誰の物でもない。
佐藤棟良。この私が創ったのです」
と、熱っぽく、語っていた。
99年の決算発表に、
当時社長の佐藤棟良は、
累積赤字がデッドラインの1千億円を超え、
1千15億円に達したことを公表した。
それでも尚、経営に
強い執念をにじませていた。
93年の開業から、
一度も黒字をだすこともなく、
雪だるま式に赤字は膨らんでいった。
カリスマ経営者と言われた佐藤棟良の手法は、
絶対的なトップダウンだった。
元社員は
「幹部は、完全に
佐藤イズムに洗脳されていた」
とまで、言い切る。
社員バッチの井桁にSの字は、
シーガイアではなく、
佐藤の頭文字であった。
http://zuien238.sakura.ne.jp/newfolder1/zuienki-seagaia.html
93年7月、
着工から2年をかけ
第1期施設の
世界最大級の室内ウオーターパーク・オーシャンドームや
長期滞在施設のコンドミニアム「ラグゼ一ツ葉」、
トム・ワトソンゴルフコースなどが完成。
続いて第2期の
本県初の超高層ホテル「ホテルオーシャン45」、
5000人収容のホールを備える
ワールドコンベンションセンター「サミット」などがそろい、
94年10月31日、
シーガイアは全面開業を迎えた。
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