【森内閣】日債銀を、ソフトバンクなど3社からなるコンソーシアムに譲渡。★
(2000年09月04日)大蔵大臣は、宮沢喜一。(宏池会)
金融再生委員会委員長は、相澤英之。(河野グループ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/第2次森内閣
2000年9月4日、ソフトバンクを中核とするコンソーシアム(企業連合)に譲渡され、
民間銀行に復帰、2001年1月4日「あおぞら銀行」と行名を変更した。
https://kotobank.jp/word/日本債券信用銀行-109949
翌年(2000年)の2月、破綻し国有化された日債銀は、
ソフトバンク、オリックス、東京海上火災保険の
三社を中核としたグループに譲渡されることになった。
(中略)
ただ、新たに踏み出した日債銀は、非常にいびつな銀行だった。それを出資比率が物語っている。
ソフトバンクが約49%、
オリックスと東京海上が約15%、
その他アメリカのサーベラスが約5%、
同じくアメリカのパシフィック・キャピタル・グループが約4%、
リーマン・ブラザーズが2.5%、
以下チェース・マンハッタン、スイスのUBSが0.5%、
アメリカのシリコン・バレーバンクが0.25%、
日本の地銀など96金融機関が8.37%だ。利
害が入り組んでいるとの批判が強かった。
(中略)
本間さんの死後、オリックスから後任頭取が出され
日債銀は「あおぞら銀行」と行名を変えて船出した。
それから2年半後、ソフトバンクが持つ株式を
アメリカのサーベラスが買うことになる。
日債銀の破綻の前に破綻した長期信用銀行(長銀)は外資に売られ、
公的資金が大量に投入され、まともになって外資のものになるのでは
合点がいかないと大変な非難があった。
そこで、国とソフトバンク等の投資家が結んだ契約では
「長期的な視野から投資を行う」と明記されたのだが、
ソフトバンクが持つ日債銀の株は2年半で外資に売られた。
売買価格は約1千億円。
ソフトバンクは493億円出資したとされているので、約500億円の儲けだ。
2006年にあおぞら銀行は上場を果たしたが、
その際サーベラスは400億円ほど儲けたと言われ、
オリックスと東京海上日動火災保険も
それぞれ約200億円の売却益を手にした(読売新聞)。
日債銀の破綻には日本の公的資金が約3兆円使われた。
日本国民の大量の資金で銀行が正常化され、
破綻した時には二束三文で株を手にした大口投資家は、
正常になると高くなった株を売って儲けるという、
火事場泥棒のような結末となった。
- このできごとのURL:
コメント