【小渕内閣】破綻した日債銀を国有化。★
(1998年12月13日)大蔵大臣は、宮沢喜一。(宏池会)
金融再生委員会委員長は、柳澤伯夫。(宏池会)
https://ja.wikipedia.org/wiki/小渕内閣
福島交通グループへの融資の焦げ付きが
日債銀が破綻する大きな要因になったが、
日債銀は福島交通の不良債権を引き取り、
小針が責任を問われることはなかった。
政界へ金を渡すダミーとして
小針を利用してきた内情を暴露されることを恐れた日債銀は
責任を追求できなかったのである。
http://www.data-max.co.jp/2008/04/post_1009.html
1998年(平成10)12月13日、日本長期信用銀行(現、新生銀行)に続いて
国の2番目の特別公的管理銀行となり、一時的に国有化された。
https://kotobank.jp/word/日本債券信用銀行-109949
翌年(2000年)の2月、破綻し国有化された日債銀は、
ソフトバンク、オリックス、東京海上火災保険の
三社を中核としたグループに譲渡されることになった。
(中略)
ただ、新たに踏み出した日債銀は、非常にいびつな銀行だった。それを出資比率が物語っている。
ソフトバンクが約49%、
オリックスと東京海上が約15%、
その他アメリカのサーベラスが約5%、
同じくアメリカのパシフィック・キャピタル・グループが約4%、
リーマン・ブラザーズが2.5%、
以下チェース・マンハッタン、スイスのUBSが0.5%、
アメリカのシリコン・バレーバンクが0.25%、
日本の地銀など96金融機関が8.37%だ。利
害が入り組んでいるとの批判が強かった。
(中略)
本間さんの死後、オリックスから後任頭取が出され
日債銀は「あおぞら銀行」と行名を変えて船出した。
それから2年半後、ソフトバンクが持つ株式を
アメリカのサーベラスが買うことになる。
日債銀の破綻の前に破綻した長期信用銀行(長銀)は外資に売られ、
公的資金が大量に投入され、まともになって外資のものになるのでは
合点がいかないと大変な非難があった。
そこで、国とソフトバンク等の投資家が結んだ契約では
「長期的な視野から投資を行う」と明記されたのだが、
ソフトバンクが持つ日債銀の株は2年半で外資に売られた。
売買価格は約1千億円。
ソフトバンクは493億円出資したとされているので、約500億円の儲けだ。
2006年にあおぞら銀行は上場を果たしたが、
その際サーベラスは400億円ほど儲けたと言われ、
オリックスと東京海上日動火災保険も
それぞれ約200億円の売却益を手にした(読売新聞)。
日債銀の破綻には日本の公的資金が約3兆円使われた。
日本国民の大量の資金で銀行が正常化され、
破綻した時には二束三文で株を手にした大口投資家は、
正常になると高くなった株を売って儲けるという、
火事場泥棒のような結末となった。
http://kishida.biz/column/2011/20110907.html
役人が譲渡を急いだことからもわかるように、
日債銀の持つ債権は
正常債権の中に
不良債権が隠されている可能性が高い。
質の悪い債権が多いのである。
そのため、瑕疵担保条項に従って、
劣化した債権は国に買い戻しを請求することができるが、
それによって対象企業が倒産する引き金を引くことになる。
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