カール・マルクス「資本論」
(1866年11月)カール・ハインリヒ・マルクス(ドイツ語: Karl Heinrich Marx, 1818年5月5日 - 1883年3月14日)は、プロイセン王国(現ドイツ)出身のイギリスを中心に活動した哲学者、思想家、経済学者、革命家。1845年にプロイセン国籍を離脱しており、以降は無国籍者であった。彼の思想はマルクス主義(科学的社会主義)と呼ばれ、20世紀以降の国際政治や思想に大きな影響を与えた[注釈 1]。
フリードリヒ・エンゲルスとともに、包括的な世界観および革命思想として科学的社会主義、いわゆるマルクス主義を打ちたて、資本主義の高度な発展により共産主義社会が到来する必然性を説いた。資本主義社会の研究をライフワークとし、それは主著『資本論』で結実した。『資本論』に依拠した経済学体系はマルクス経済学と呼ばれる。
マルクス主義、共産主義
一言でいうと、貧富の差を憎み、私有財産を否定する思想。
「貧富の差」は大昔からずっとあったが、金持ちはほんのわずかでほとんどの人は貧しかったために、貧しさなどたいして気にならなかった。ところが1760年代にイギリスで起きた産業革命が普及して生産力が伸びたことで、「中産階級」(ブルジョワジー)が急激に増え始めた。金持ちと貧乏人の割合が4対6くらいになると、必然的に、貧乏が意識され、金持ちが雲の上の存在ではなくなった。ここで初めて「貧富の差」が意識されるようになったのだ。
そこで登場したのがカール・マルクスだった。彼は、「君たち賃金労働者(プロレタリアート)は、ブルジョワジーに搾取されている」などといって貧民達を扇動し、彼らの嫉妬心を掻き立てた。金持ちが賃金労働者をこき使い、富を独占しているのは不公平である、というわけだ。
マルクスのこの主張がロシア革命を引き起こすほどまでに熱烈に支持されるようになったのだ。
マルクスによれば、資本主義が成熟したとき、プロレタリアートがブルジョアジーを暴力で倒すのが共産主義革命という。
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