フッサール「論理学研究第二巻」

(1901年)

「現象学は諸体験の純粋記述的研究であり、そのかぎりでは”記述的心理学”である」と述べているが、
その二年後の1903年に発表されたある評論では、「現象学をそのままただちに記述的心理学ということはできない。・・・・現象学の記述は経験的個人の体験や体験諸クラスにかかわるものではない」と述べ、ブルターニュ的な現象学の概念からの脱皮を示している。かれはその後の思想の展開の中で、この概念を深化させていく。

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