子どもの脳死移植、患者団体などが厚相に要望書

(2000年10月17日)

011282000年10月17日朝刊2社会03400391文字臓器移植法施行から丸三年になる十六日、子どもからの臓器提供もできるように法改正を求める患者団体と、脳死移植に反対する団体がそれぞれ厚生省を訪れ、厚相への要望書と署名を大沢範恭・臓器移植対策室長に渡した。
法改正に向けた要望書を出したのは、全国心臓病の子供を守る会、日本移植者協議会など八団体がつくる臓器移植推進連絡会。現行法ではできない十五歳未満の臓器提供が可能になるよう、六歳未満の脳死判定基準の制定などを求めた。
一方、宗教法人大本教の外郭団体である人類愛善会は、十五歳未満の子の臓器提供を認めないなどとする要望書と、臓器移植そのものに反対する四十五万人の署名を提出。昨年提出分と合わせ八十七万人になった。
同会は五千人余りの回答を得た街頭アンケートの結果も提出。臓器提供の意思表示カードを持っていたのは約一三%。このうち、「脳死と植物状態の違いが分かる」人は約三七%だった。

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