臓器移植法改正「今国会で実現を」 自民・細田氏

(2009年04月14日)

005132009年04月14日夕刊2総合00800448自民党の細田博之幹事長は14日の党役員連絡会で、臓器移植法の改正について、「自由投票になるが、この国会で実現したい」と述べた。議員個人の信条にかかわるため、党議拘束はかけないものの、臓器提供が少ない現状を打開する法改正に強い意欲を示した発言だ。大島理森国会対策委員長も、専門家を招いた国会議員向けの勉強会を近く開く計画を明らかにした。
改正案は3案あり、脳死の位置づけや臓器提供の条件などで違いがある。衆院厚生労働委員会の小委員会が7日、10カ月ぶりに再開され、論議を集約する機運が出ている。細田氏は会見で「焦点は(臓器提供の条件を)どういう形で緩めたらいいかだ」と指摘し、「最も多数が賛成しうる形で、しかも臓器移植がより実際の必要数に応じて増加するような形で、何とか実現したい」と述べた。
また、14日、東京都内であった臓器移植推進派の集会には、自民、公明、民主各党から30人以上の議員が出席。民主党の菅直人代表代行も「多くの患者さんに役立つ法律にしていきたい」と改正に前向きな姿勢を示した。

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