臓器移植法改正「今国会で」一致 与党

(2009年04月15日)

005112009年04月15日夕刊2総合01000403文字自民党の細田博之、公明党の北側一雄両幹事長ら与党幹部が15日朝、東京都内で会談し、今国会で臓器移植法の改正を目指すことで一致した。改正のありようは議員個人の信条にかかわるため、党議拘束をかけずに自由投票で臨む方針も確認した。
脳死の位置づけや臓器提供の条件などが異なる三つの改正案がすでに国会に提出されており、衆院厚生労働委員会の与野党理事らの間で協議が進んでいる。細田氏は「法律上の制約条件が多すぎて多くの方々が亡くなっている現状を打破したい」と記者団に語って合意形成を促したが、関係議員の間の溝は深く、協議の行方は不透明だ。
河村官房長官は記者会見で「国会の場で十分議論して、決定をしていかなければいけない時期にきている。待っている人がたくさんいる現実を直視すべきだ」と述べ、早期の改正に期待感を示した。個人の意見だと前置きしたうえで、「極論すれば、立法府にとって一つの不作為ではないか」とも述べた。

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