アラン・ソンフィスト「タイム・ランドスケープ」

(1965年)

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ニューヨーク市内5つの独立区にある名もない都会のサイトを、植民地時代以前の17世紀頃の風景につくり変える遠大な計画である。ソンフィストのプロジェクトの中でも一番目に付くのは、ソーホーのすぐ南、ヒューストン通りとラガーディアプレスの角で、10年に及ぶ調査と市との交渉を要した。それでも最終的には痛んだ土壌を回復させ、元々あった草木を植え、高台を復元することができた。高いフェンスを通して四方を見ることができるものの、この永続的な8000万フィートのインスタレーションには、隠喩的なインパクトと教訓的な意図があり、その意味で他のシティパークとは一線を画している。