ヘレン・マイヤー・ハリソンとニュートン・ハリソン「portable orchard」

(1972年)

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「portable orchard」は、0・765㎥の土を入れた六角形の箱に1本ずつ、計18本の木からなる果樹園で、各箱の上には、これまた六家計の照明用の箱が設置してある。この展示のオープニングに際しては、果物と柑橘類の宴会の模様が描かれた絵も展示された。ニュートン・ハリソンが環境を担当し、マイヤー・ハリソンが絵をデザインし、社会的交流を意図した宴会を構成した。この展示が行われていた当時、カリフォルニア州オレンジ群の多くの果樹園は、スモックが枯れかけていたか、都市化のあおりを受けて閉鎖されていた。果樹園をアート画廊に置いたことで、果樹園と、それに依存するコミュニティの生存という問題を浮き彫りにしている。

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