ヘレン・マイヤー・ハリソンとニュートン・ハリソン「the lagoon cycle」

(1972年)

blogger-image--2008710385.jpg

blogger-image--628099007.jpg

この長さ106mの壁画のインスタレーションは、それぞれ違った段階のサイクルを表す50以上のパーツから成り立っている。各礁湖の写真は、複数のパネルからできている。パネルは、空中から、或はその場での壁面写真や、コラージュ、デッサンなどから成り、時には人の写真や物語もかぶさっている。テキストは詳細にわたり、「ラグーンメーカー」と「目撃者」という二人のキャラクターの半自伝的な対話で構成されており、随所に物語や寓意がちりばめられている。物語はハリソン夫妻の制作過程を振り返っている。これは普通偶然問題に出くわすことから始まり、対話を通じて解決策を探そうとする。この対話は、ハリソン夫妻の後期の作品でよく使われる環境論争の哲学的基礎を形成する役割をしている。二人は行った調査の細部、問題に対する姿勢が形成されていく様子や潜在的な解決策や矛盾を詳しく調べる。(the lagoon cycle)は、小さな甲殻類の生態の観察で始まり、温室効果を受けた太平洋で終わる