ハンス・ハーケ「the turtles set free」

(1970年07月20日)

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暗示的なジェスチャーとして、ハーケはペットショップから(絶滅が危惧されている)カメを10匹買ってから、これをフランス南部のサン・ポール・ド・ヴァンヌ近郊の森に放った。これは、動物の自由とペットという囚われの身に対して人間が介入することに疑問を投げかけた象徴的行動である。これはまた、人間が動物を顧みないこと、動物の地位が脅かされていることをドラマティックに示した作品のさきがけでもある。ハーケがカメを逃がした行為は、すべての生物は自分のためだけに生きる権利を持つという環境論理の原則を認めたものだ。

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