ニューヨ-クにて「コンセプチュアル・アートとコンセプチュアル・アスペクト(側面)」展

(1970年04月)

1970年4月ニューヨーク文化センターで開催された展覧会「コンセプチュアル・アートとコンセプチュアル・アスペクト」は、「ハード・コアの」コンセプチュアル・アートの初期の声明発表の場だったともいえるーほとんどの作品が言語ベースのものだった。厳粛な展覧会であった。4・5mの壁面を割り当てられたメル・ボフナーは2本のマスキング・テープで境界線を区切り、テープのあいだに線を引き、その上に「15`」と書いた。ハンス・ハーケ(ニューヨークに移住したドイツ人)は展覧会の主会場の小気候の記録を展示した。コスースはインフォメーション・ルームを作り、そこでは長い図書館用の机の上に「第5調査(提案1)」と「第6調査(提案2)」などの自作と関係のある書籍の山を設置した。本や専門誌は展覧会の経過につれて増えていった。ブルース・ナウマンの何本かのビデオ、エド・ルーシャの何冊かの本も展示されたが、75点の出展作のほとんどはそっけなく紙に書かれたテクストだった。オルガナイザーのドナルド・カーシャンは説明書で、「反形象」「アースワーク」「アルテ・ポーヴェラ」などと分類される作品の、もっとも「コンセプチュアルなアスペクト(側面)」が見られると述べている。

カーシャンはコスースの声を反映して語る「質は、作家が用いるオブジェー用いたとしての話だがーではなく、作家の思考のなかにこそあることをわれわれは知っている。これからコンピューターの瞬時の移動の時代、絵画や彫刻といったものはあまりにも非現実的になる。その認識が始まった。脱オブジェ・アートの前提として、アートの観念が事物や視覚的な経験を超越して、アートの生真面目な「調査研究」という領域まで広がったと言える。つまり、「アート」という概念の本質を求めて哲学にも似た探求が行われ、アーティストの作業手順には作品の構想作りが含まれているだけでなく、従来なら批評家がやってきた仕事も加わってくる」

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