ニューヨーク・アート・ストライキ

(1970年05月22日)

blogger-image-256248085.jpg

群衆にはカール・アンドレ(中央左の長い髭面)、ロバート・モリス(中央の短い髭面)、メル・ボフナー(前右・長髪)もいた

芸術労働者連合は1970年5月22日「ニューヨーク・アート・ストライキ」を打ち、その日はスタジオは無人、美術館は閉鎖という状態を目論んだ。「人種主義戦争による抑圧に反対する芸術スト」というプラカードを掲げて、メトロポリタン美術館の階段に座り込んだ。だが、政治的急進派による活動の乗っ取りを嫌ったメル・ボフナーは、これを最後に連合との関わりを断った。もう一人の労働者階級出身者、ローレンス・ウィーナーもそうだったが、ボフナーは芸術家のための健康保険など、もっと実際的な課題に大きな関心をもっていた。だが、大半はそれなりに裕福な出自だった連合の幹部たちは、その手の現実問題には目を向けなかった。