1866年(慶応ニ年)寅年 御神用払方

(1866年)

1866年(慶応ニ年)寅年

御神用払方
大國魂神社(武蔵総社六所宮)文書より。

神輿などにかかった費用を抜き出しました。

特記事項としては、

1.品川の火事があり、見舞いをしていること。府中と品川の長いつきあいを感じさせる。

こちらのサイト(ttp://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/page000006700/hpg000006602.htm)には、以下のような記述があり、火事があったことは間違いない模様。

「維新のころの本陣は今の聖蹟公園のところにあった鳥山本陣で、2軒の脇本陣は慶応2年(1866)12月の火災に類焼し、明治になっても建設されませんでした。 」

2.記述に突然、苗字が多数出てくる。苗字は明治になってからの話のはずだが、これはどういうことか?

お金を積めば、苗字帯刀できるという話は読んだことがあるが、これもそういうことか?
幕末期の灰神楽が立っているような状況を映しているのだろうか?

金三分 御神輿繕ひ大工手間
金壱両三分 同断塗師方
金三分ト 御旅所修復杉丸太代 才兵衛ヘ払
三百四十八文
金壱分弐朱ト 同断仕事師三人半
弐百弐拾四文
金弐分弐朱ト 品川宿動揺ニ付見舞入用
銀壱匁弐分五リ
金壱両弐分 品川大火ニ付見舞入用

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