【船橋労働基準監督署】着ぐるみ担当の契約社員の女性への労災を認定。

(2017年08月10日)

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東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)で、
キャラクターの着ぐるみを着て
パレードに出演していた契約社員の女性(28)が
左腕に激痛が生じる疾患を発症し、
船橋労働基準監督署(同県船橋市)が
労災認定していたことが、
運営するオリエンタルランドへの取材で分かった。

女性が所属する労働組合によると、
認定は八月十日付。

出演中のけがではなく、
過重労働と疾患に因果関係を認めて
労災を認定するのは珍しいという。

一方、同社は

「過重労働との指摘は受けておらず、
安全配慮義務違反もない」

としている。

同社や組合によると、
女性は二〇一五年二月から勤務し、
さまざまなキャラクターの着ぐるみ姿で
パレードやショーに出演。

着ぐるみは重さ十キロ前後で、
一六年十一~十二月には
一回四十五分間のクリスマスパレードなどに
約五十回出演していた。

出演中は元気よく見えるよう、
腕をしっかりと上げておく必要があったという。

女性は昨年十一月ごろから、
首から左上腕にかけてと手指に違和感が出始めた。

今年一月には
眠れないほどの痛みが出たため病院を受診。

神経や血管が圧迫されて
しびれや痛みが生じる「胸郭出口症候群」と診断され、
同社に申し出て休職している。

症状は完治していないが、
復職は可能との医師の診断があり、
業務量を減らしての職場復帰を希望。

会社側と協議している。

同社広報部は

「真摯(しんし)に受け止め、
対策に万全を期す」

とコメントしている。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017112202000248.html

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