【セブンイレブン】「AI発注」を、千葉県内の全店舗で、試験的に運用開始。
(2020年01月30日)セブン-イレブン・ジャパンは
1月31日、
千葉県内の
直営店とフランチャイズ加盟店の
合計約1100店に
AI発注を実験導入する。
AI発注は、
販売実績、共通催事、共通キャンペーン、
天気予報、実際の天候など、
合計13の内部与件と外部与件の要素から
最適な発注数を提案する仕組み。
AIは発注数を提案するのみで、
最終的な発注数の確定は
店舗の発注担当者がする。
全店が直営店であるスーパーマーケットとは異なり、
FC加盟店が大半を占めるコンビニでは、
発注権限はあくまで、加盟店オーナーにあるため、
自動発注ではなく、発注数の提案にとどめた。
従来は、商品ごとに設定した一定数の基準在庫に基づき、
店頭商品が基準在庫を下回ると、
該当商品の発注を促す設定発注という仕組みで、
発注業務を支援していた。AI発注を導入することで、
基準在庫を店舗で設定する手間がなくなるため、
発注業務を省力化することができる。
対象商品は、デイリー商品を除く、
加工食品、菓子、飲料、酒、雑貨など
ゴンドラ什器で展開する約2500アイテム。
全体の品ぞろえの約80%をカバーする。
同社は、2019年11月15日に
経済産業省で開催されたコンビニ本部ヒアリングで、
店舗の経費削減策の一環として、
AI発注を導入することを表明していた。
AI発注は
2018年4月に直営店数店で実験を開始、
2019年4月には直営店約150店に
実験対象店舗を拡大していた。
これまでの直営店の先行テストでは、
1日あたり約35分の発注時間を削減したという。
デイリー商品についてのAI発注についても
直営店数店で実験しているが、
今後のデイリー商品のAI発注の展開は
未定となっている。
今回の千葉県内での実験を踏まえ、
2020年度中には、
AI発注システムを全店に導入する予定だ。
なお、AI発注システムは、
店舗で利用するかしないかを決定できるため、
実際にAI発注を利用するかの判断は、
オーナーがする。
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