天平2年(西暦730年)1月13日、詠み人知らず氏が、酒宴の席で 梅の花の歌を詠む。

(1001年)

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(※このサイトでは、西暦1000年より前が入力できないため、便宜的に1001年としています。)

https://ja.wikipedia.org/wiki/天平

https://ja.wikipedia.org/wiki/大伴旅人

https://ja.wikipedia.org/wiki/万葉集

梅の花の歌32首 序文 現代語訳

天平2年1月13日、
帥老(そちろう。大伴旅人のこと)の邸宅に集まって、
宴会を開いた。

時は、初春のよき月夜(十三夜)で、
空気は澄んで風は穏やかで、
梅は女性が鏡の前で白粉の蓋を開けたように花開き、
梅の香りは、
通り過ぎた女性の匂い袋の残り香のように漂っている。

それだけではなく、
曙(朝日)が昇って
朝焼けに染まる嶺に雲がかかり、
山の松は薄絹に覆われて笠のように傾き、
山の窪みには霧が立ち込め、
鳥は薄霧に遮られて林中を彷徨う。

庭には今年の蝶が舞い、
空には去年の雁が北に帰る。

ここに、天を蓋、大地を座として、
お互いの膝を近づけて酒を酌み交わし、
他人行儀の声を掛け合う言葉を
部屋の片隅に忘れ、
正しく整えた衿を大きく広げ、
淡々と心の趣くままに振る舞って、
おのおのが心地よく満ち足りている。

これを和歌に詠むことなくして、
何によってこの思いを述べようか。

『詩経』に落梅の詩篇があるが、
この思いを表すのに、
昔の漢詩と今の和歌と
何が違うだろう(何も違わない)。

さぁ、庭の梅の風景を、
今の思いを、
いささか和歌に詠もうじゃないか。

https://tankanokoto.com/2019/04/baika-jyobun.html

https://youtu.be/Th-FBz3YKUE?t=1018

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