【日経】中国当局が、「エアロゾルを介して伝染するという証拠はない」と発表。(後に再び、可能性があると発表)

(2020年02月09日)

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同委が発表した文書は

「比較的密閉された環境で
長時間、高濃度のエアロゾルにさらされた場合に
感染の可能性がある」

と指摘した。

エアロゾル感染は、

感染力が非常に大きい空気感染とは異なる

とされるが、
患者のせきやくしゃみによる飛沫感染と比べると
感染範囲は拡大する。

https://www.sankei.com/life/amp/200219/lif2002190078-a.html
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「飛沫」が乾燥して「空気感染」(矢野邦夫浜松医療センター副委員長)

飛沫核は大変軽いので
長距離の空間を
空気流に乗って移動することができます。

飛沫核に病原体が載って運ばれると
2メートル以上の距離があっても感染します。

5メートルでも10メートルでも感染しうる
ということになります。

これを空気感染といいます。

https://www.tepika.net/column/vol41.html
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感染者の増加が続く新型コロナウイルスの感染経路について、
複数の中国メディアは、

上海市民政局が2月8日、
専門家の意見として

「エアロゾル感染の可能性がある」

と述べたと報じた。

せきやくしゃみによる「飛沫感染」、
感染者に直接接触する「接触感染」に加えて
3つ目の感染経路の可能性が現れた格好だ。

ただし、
中国国家衛生健康委員会が翌9日に

「新型コロナウイルスが
エアロゾルを介して伝染する
という証拠はない」

と発表するなど、
中国国内でも
情報が錯綜(さくそう)している。

(中略)

エアロゾルは
飛沫の一種であるが、
空気中を漂うため、
飛沫感染にも空気感染にも似る。

厚生労働省結核感染症課の担当者は

「『エアロゾル感染』を
空気感染の一種とする説もあれば、
飛沫感染の一種だとする説もある。

科学的に解明されていない部分も多く、
かなり曖昧な用語だ」

と話す。

「ただし」と、厚労省の担当者は続ける。

「中国当局が発表した『エアロゾル感染』は、
医学的に言えば
飛沫感染を指すと

考えられる。

中国メディアが当局の談話として掲載した

『飛沫が空気中で混ざり合い、
これを吸入して感染するもの』

という表現は、
そのまま飛沫感染のことを指している。

専門家の間で使われるエアロゾル感染とは
異なる内容だ」

こうした見解のもと、
厚労省結核感染症課は

「日本国内で分かっているデータを分析しても、
空気感染したと

証明できるに足る証拠は

見つかっていない。

あわてず、せきエチケットや手洗いなど、
これまでも周知してきた飛沫感染、
接触感染を防ぐ対策を
これからもお願いしたい」

としている。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/021001082/
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インフルエンザウイルス、コロナウイルスでも、
「密閉された空間」などでは、空気感染の可能性が示唆・・・・・・

感染症対策としても呼吸用防護服

フィットテストインストラクター養成講座テキスト - フィットテスト研究会 感染部会

https://square.umin.ac.jp/fittest/pdf/ft_text.pdf

②空気感染(飛沫核感染、Airborne infection)

飛沫として空気中に飛散した病原体が、
空気中で水分が蒸発して
5μm以下の軽い微粒子(飛沫核)となってもなお
病原性を保つ粒子は単体で、長時間浮遊し、
2m以上の長距離を移動しうる。

呼吸により
その粒子を吸い込むことにより
感染を生じる。

図2に示したように、
粒子の径が小さい場合には、
気道の奥の肺胞まで達する。

麻疹(はしか)・水痘(水ぼうそう)・結核が代表的である。

インフルエンザウイルス、コロナウイルスでも、
密閉された空間などでは、
空気感染の可能性が示唆されている。

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しかし、SARSの集団発生の例を
疫学的に調査した結果、

例えばそれ以外の、
ウイルスやそれを含んだものに触れた手指や物を介した感染(接触感染)、

排泄物に触れた手を介した感染(経口感染)、

特別な条件下での空気感染なども

完全に否定することはできませんが、
可能性はかなり低いと考えられています。

http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/QA/QAver2G002.html

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新型コロナウィルスについて

⽇本産婦⼈科感染症学会

令和 2 年 2 ⽉ 1 ⽇

薬局や薬店(ドラッグストア)などで購⼊できるマスク(サージカルマスク)は
⾶沫感染をある程度防ぐことはできます。

また、マスクをすることで、
⼿指を不⽤意に⼝や⿐にもっていかないという効果がありますが、

空気中のウイルス粒⼦は
花粉や細菌に⽐べてはるかに⼩さく、
またマスクの周辺から⼊り込むことがありますので
過信は禁物です。

マスクをかけていても
⿐を出したり、⼝のまわりを開けたりすると
何の意味もありません。

http://jsidog.kenkyuukai.jp/images/sys/information/20200201155227-66A49FBE3B90CE319651ABC66E65F1ADFF370A715A4303B08CE9E2607157F16D.pdf
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空気感染は別の言い方で飛沫核感染といいます。

飛沫核とは、飛沫の水分が蒸発した小さな粒子のことで、
これを吸いこむことで感染するのが飛沫核感染、
つまり空気感染ということになります。

飛沫は水分を含んでいるためそれなりの重さがあり、
体内から放出された後、
すぐに地面に落ちてしまいますが、
飛沫核は水分が無いぶん軽いため、
長い時間たっても空気中に浮遊し、
しかも遠くまで飛んでいくことができます。

従って、
患者から十分な距離をとっていても
感染してしまうのです。

http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/frdi8b0000001sb0-att/a1437547184715.pdf
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WHOによる新型肺炎への対策に関する文書

「空気感染(airborne)のリスクにも備えよ」

airborne precautions

https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/situation-reports/20200208-sitrep-19-ncov.pdf

https://twitter.com/hanayuu/status/1226620719208886272?ref_src=twsrc^tfw|twcamp^tweetembed|twterm^1226620719208886272&ref_url=https://anonymous-post.mobi/archives/19516
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「空気予防策(Airborne Precautions)」を
「空気感染隔離(Airborne Infection Isolation)」に
名称変更しています。"

https://yoshida-pharm.com/2004/dispatch43/
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気感染(airborne transmission)は、
「飛沫核(airborne droplet nuclei)
(微生物を含んだ飛沫(droplet)から
水分が蒸発した直径5μm以下の小粒子で、
空気中を長く浮遊するもの)
あるいは病原体を含む塵埃(duct particle)の拡散」
によって発生すると記されている

http://idsc.nih.go.jp/disease/norovirus/0702keiro.html
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SARS-CoVは
主に接触感染や飛沫感染によって伝播するが、
まだ証明はされていないものの
限定された距離(室内など)では
空気感染することが示唆されている(134-141)。

これはインフルエンザウイルス(130)や
ノロウイルス(132, 142, 143)のような感染性微生物では事実である。

インフルエンザウイルスは
主に呼吸器飛沫による濃厚接触にて伝播し(23,102)、
某センターでは陽圧室が用いられているときでさえも
医療従事者への感染が飛沫予防策によって予防された(144)。

しかし、吸入による伝播は
同じ旅客機の乗客および乗務員での
インフルエンザの集団感染では除外できなかった(130)。

1957-58年のインフルエンザパンデミック期の
結核患者間でのインフルエンザ予防に用いた
紫外線の予防効果に関する観察では
空気感染が示唆された(145, 146)。 p.12

http://www.maruishi-pharm.co.jp/med2/files/disinf/support/60/sup.pdf?1483665587
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粒子力学の観察は
ある程度のサイズの飛沫
(直径が30μm以上の飛沫を含む)でも
空気中に浮遊できることを示した

http://maruishi-pharm.co.jp/med2/files/disinf/support/60/sup.pdf?1483665587
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これに対して『飛沫核感染』は、
ウイルスを覆っている痰や咳といった飛沫がなくなり、
裸になった『飛沫核』でも活動できるウイルスによる感染です。

こちらは慣用的に
『空気感染』といわれます」(勝田氏)

https://www.j-cast.com/2020/02/10379312.html?p=all
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あと、これは私見ですが、

・エアコンの効いた部屋では、水分膜は乾燥するでしょうし、
一旦、ゆかに落ちたウィルス(飛沫核)が、
エアコンの送風によって、立ち上る可能性はあると思います。

・医学会における言葉の定義はさておいて、
一般の方からすると、
吐く息をマスクの隙間から吸い込むことによる感染も
空気感染と取る方も多いかと思われますから、
その点についての配慮は必要かと思いました。

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