中国でコレラが大流行し、世界中に広まる。

(1820年)

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5,コレラの大流行

コレラはもともと
ガンジス川のデルタ地帯に多発する風土病でした。

19世紀に入ると
世界的に流行するようになりました。

理由として人々の移動が活発になったり、
鉄道の発達により
聖地巡礼の規模が拡大したこと
などがあげられています。

世界規模の流行は
以下のように広がりました。

最初1817年に
インドからミャンマー、タイを経て
東南アジアの島々に侵出したのち、

1820年に
広東から北京の地域に拡大しました、

1822年(文政5年 この翌年シーボルトが出島に着任)には
日本に上陸し、
8月から10月にかけて
西日本で流行しています。

また1821年に
ペルシャ(いまのイラク)に達したコレラは
中東を席巻し、

1823年には
コーカサスの山麓や
カスピ海沿岸で流行しました。

1830年
ペテルスブルグとモスクワに達したのち、
ポーランドに広がっています。

1831年には
イギリス全土で蔓延しました。

フランスでは1832年
カレーではじめて発生した後
パリに到達し、
このときの死者の数は
パリ1.8万人に上り、
およそ5人に1人という高率で
人が亡くなったことを示しています。

その後幾度となく
コレラの流行がありました。

http://www.21water.jp/k1/dw/paris/stor2.htm

https://ja.wikipedia.org/wiki/コレラ

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