【アメリカ】トランプ大統領「丘の頂上にいる。後は下り道。」(死者数の下方修正を受けて)

(2020年04月10日)

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世界で最も
新型コロナウイルスへの感染者数と死者数が多いアメリカでは、
失業者の問題も深刻となっています。

失業保険申請者は、
この3週間で1600万件に達し、
過去最悪のペースが続いています。

こうしたなか、
ニューヨーク州の医療現場では今、
最悪のシナリオが検討され始めました。

8日のウォール・ストリート・ジャーナルは

「患者の短期的な生存率を分類する。

生存の可能性が高い患者から
人工呼吸器を使う予定だ」

と報じています。

ニューヨーク州で
重症化し亡くなっている多くは、

街がロックダウンしても、
最低限のインフラを支えるために
働かざるを得ない貧困層の人々です。

クオモ知事は8日

「中南米系やアフリカ系は、
バスや電車で通勤せざるを得ない。

結局は職場に向かい
感染してしまう。

最も高い代償を払うのは、
いつだって最も貧しい者たちだ」

と語っています。

一方、トランプ大統領は、
国内の死亡者数について

「曲線が底を打ったようにだ。

我々は丘の頂上にいる。

後は下り道だ。

プロセスは一部で始まっている」


感染拡大に歯止めがかかっている
との認識を示した。

アメリカ政府は当初、
死者数は10~24万人という予測をしていましたが、

外出制限などの対策が
予想よりうまくいっているとして、
6万人に下方修正しました。

アメリカ国立アレルギー感染症研究所・ファウチ所長は

「私たちの取り組みが功を奏している。

だからこそ言いたい
『継続すべきだ』。

壊れたレコードのように言いたい
『やり続けましょう』」

と訴えました。

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