【朝日新聞】「パナソニック産機システムズ」で、内定を取り消された男性が自殺。

(2020年04月09日)

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内定者にSNSで「辞退して。邪魔です」 入社前に自殺

就職が内定している企業の人事課長から
パワーハラスメントを受け、
大学4年の男子学生(22)が
入社2カ月前に
みずから命を絶ったとして、

遺族の代理人弁護士らが9日、
記者会見した。

人事課長は、
入社時の配属への決定権をちらつかせながら、
内定者でつくるSNS交流サイトに
毎日書き込むよう強要していたという。

会社側も取材に

「行き過ぎた行為があった」

と認めた。

会見した川人博弁護士によると、
死亡した男子学生は
2018年春に
パナソニックの完全子会社
「パナソニック産機システムズ」(東京)から
新卒採用の内定を得た。

同社では
内定者への研修の一環として、
SNS交流サイトに
内定者20人を
全員登録させていた。

人事課長は、
このサイトに毎日ログインして
投稿にコメントすることや、
課題として出された本の感想を
投稿することなどを求めたという。

「誰がいつサイトに入っているかは
人事側で見えています」

「毎日ログインしていなかったり、
書き込まない人は去ってもらいます」

川人弁護士によると、
18年7月ごろから
人事課長がSNSに投稿する
こうした言葉で
次第に追い込まれていった。

書き込みが少ないといった理由で
内定者をSNSから排除したり、

「無理なら辞退してください、
邪魔です」

などと内定辞退に言及したりしたほか、

「ギアチェンジ研修は
血みどろになるくらいに
自己開示が強制され、
4月は毎晩終電まで
ほぼ全員が話し込む文化がある」

などと
入社後の過重労働を示唆したりしていたという。

男子学生は2019年1月以降、
就職について
迷いを口にするようになり、
同年2月に自殺したという。

直前には、
人事課長からの投稿について

「きつい」「つらい」「死にたい」

と吐露していた。

当時22歳の大学4年生で、
同年4月に入社する予定だった。

弁護士らは
約1年にわたり調査をしてきた結果、
人事課長のハラスメント行為で
精神疾患を発病し、
自殺につながったとみている。

https://www.asahi.com/articles/ASN495JDNN49ULFA011.html

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