【産経新聞】「働かない若者『ニート』、10年で1・6倍 就業意欲なく親に”寄生“」
(2004年05月17日)――ニート問題にとり組むきっかけは何だったのでしょうか?
「ニート」という言葉は、
04~05年にかけて急速に広がりました。
そのきっかけの一つが、
「働かない若者『ニート』、10年で1・6倍 就業意欲なく親に”寄生“」
という見出しで一面に掲載された、
2004年5月17日づけの産経新聞の記事です。
それにより、日本のニート概念、
つまり「意欲のない若者の増加」「親への寄生」というイメージが
色濃く定まってしまった感があります。
その後、「ひきこもり」や「パラサイト・シングル」といった
ニート以前の既存の概念もニートに集約され、
あの急速な広まりが生まれました。
そもそも、私自身は
そうしたニート観に疑問を抱いていますし、
言葉そのものも不適切であると感じています。
その根拠となったのが、
2005年3月の「青少年の就労に関する研究会」(座長・玄田有史)で行なわれた、
「就労構造基本調査」という再集計結果です。
私も研究会の委員でした。
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