【アメリカ国務省】「2015年人身取引報告書」を発表。(「技能実習」制度を批判)

(2015年07月27日)

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米国務省は15年の人身売買報告書で、
実習制度の中で
労働者が強制労働の状態を経験しているとし、

借金による束縛、パスポートの押収、拘束といった
実質的証拠があるにもかかわらず、

日本政府は強制労働の被害者を
把握していないと指摘した。

https://www.sankeibiz.jp/econome/news/160321/ecd1603210500003-n2.htm
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日本(第2階層)

主にアジアからの移住労働者は
男女共に、政府の技能実習制度(TITP)も含め、
強制労働の状態に置かれる。

日本(第2階層)

強制労働の事案は、
政府が運営するTITPにおいて発生している。

この制度は本来、
外国人労働者の
基本的な産業上の技能・技術を
育成することを目 的としていたが、
むしろ臨時労働者事業となった。

「実習」期間中、
多くの移住労働者は、
TITPの本来の目的である
技能の教授や育成は行われない仕事に従 事させられ、
中には依然として
強制労働の状態に置かれている者もいた。

技能実習生の大半は
中国人およびベトナム人であり、
中には職を得るために
最高で1万 ドルを支払い、
実習を切り上げようとした場合には、
数千ドル相当の没収を義務付ける契約の下で
雇用されている者もいる。

この制度の下での過剰な手数料、保 証金、
および「罰則」契約は
依然として報告されている。

脱走やTITP関係者以外の人との連絡を防ぐために、
技能実習生のパスポートや
その他の身分証明書 を取り上げ、
技能実習生の移動を制限する雇用主もいる。

日本政府は、
人身取引撲滅のための最低基準を
十分に満たしていないが、
満たすべく著しく努力している。

政府はTITPの包括的な見直しを行うとと もに、
強制労働の加害者を処罰する能力を有する
第三者管理・監督機関を設置し、
移住労働者の救済制度を改善する改革法案を
国会に提出した。

また、人身取引 対策行動計画の改定版を発表し、
計画を実施するために
閣僚級会議を設置した。

しかし、政府は、法の大きな欠缺を埋め、
それにより
人身取引犯罪の訴追を推進 するという
法整備や制定は行わなかった。

TITPにおける労働搾取目的の
人身取引の申し立てにもかかわらず、
政府が
訴追または有罪にした強制労働の加害者 は
いなかった。

2013年以降、
訴追および有罪判決の総数は
減少した。

https://jp.usembassy.gov/ja/tip-2015-ja/

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