北海道拓殖銀行が破綻。★
(1997年11月17日)都市銀行の破綻は戦後初で、かつ、唯一。
経営権は、道内は北洋銀行が、本州は中央信託が引き継いだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/北海道拓殖銀行
小が大を呑む合併だけに,身震いをする思いであったが,
その日のうちに武井頭取は決断をした。
ただし,拓銀の資金量は北洋銀行の4倍もあり,
そんな規模の大きい銀行を背負い込むことは
リスクも決して小さくはなかったので,
次の三つの条件を出した。
それは,
日銀は特別融資を出すこと,
預金保険機構からの資金援助,
北洋銀行への営業譲渡は拓銀の道内の店舗のみ,
という条件であった。
こうして,11 月 17 日午前 8 時 20 分,
拓銀本店で拓銀の経営破綻に関する記者会見が開かれた。
拓銀はその場で正式に自主再建を断念し,
同じ北海道の第二地方銀行である北洋銀行を軸に
預金や貸出などの営業を譲渡することを発表した。
拓銀の破綻処理策の内容
1.日銀が,金額無制限の特別融資により,当面の拓銀の資金繰りを支援する。
2.拓銀は,受け皿の北洋銀行に道内の業務を譲渡する。
3.業務譲渡の際,不良債権は預金保険機構が買い取る。
4.本州の資産・預金については本州にある金融期間へ営業譲渡する方向。
5.金融当局は,政府系も含む地元金融期間に取引先の資金繰り支援など協力を求める。
6.大蔵省検査の結果,債務超過なら預金保険は北洋銀行への資金贈与も実施し,焦げ付きの穴埋めに当てる。
7.預金保険法では保護されていない外貨預金も含む預金とインターパンク(銀行間取引)市場での拓銀向け貸出しは,全額保護する。
8.事業を引き継ぐ北洋銀行の資本増強策については,今後検討する 9.拓銀の役員は,経営責任明確化のため全員辞任する。
10.拓銀の行員の処遇は,今後の具体的な作業の中で決める。
http://r-cube.ritsumei.ac.jp/bitstream/10367/1736/1/be415_01hattoriyasu.pdf
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