ヘーゲル「法の哲学」 (近代哲学ー 形而上学的思考様式の完成)

(1821年)

「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」
理性の求めるものだけが現実に存在する権利をもち、したがって、現実に存在するもすべてのものは合理的であり、理性によって隈なく認識されえ、合理的に改造されうる、という意味であり、まさしく近代ヨーロッパ文化の形成を導いてきた理性主義、ひいてはプラトン以来の形而上学的思考様式の最終的完成をしるしづける凱歌だと見ることができる。

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