臓器移植法改正D案も審議入り 衆院厚労委

(2009年05月22日)

004672009年05月22日夕刊2総合01000344臓器移植法改正案を審議している衆院厚生労働委員会は22日、同委の与野党筆頭理事らが作成した第4の案(D案)の趣旨説明を行った。早ければ27日からA~Dの4案を一括して審議する。
D案はA~C案の折衷案。脳死になった15歳以上の人からの臓器提供は、現行法と同様、本人が書面で提供の意思を示している場合に限って可能とし、現在認められていない15歳未満は、家族の承諾と第三者の確認を条件に可能とする。
ほとんどの政党が党議拘束をかけない見通しで、同委は希望する委員が基本的に全員質問する形で4案の質疑を行う予定。その後、委員会の採決をしないで本会議で中間報告を行い、一定の期間をおいてから各案ごとに採決する方向で調整が進んでいる。ただ、過半数を超える案がなければ、4案とも廃案になる。(南彰)