メル・ボフナー「必ずしも芸術として見られるつもりのない下絵と紙の上の視覚的なものたち」

(1966年12月)

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アーティストとしてではなく美術史を教えていたメル・ボフナーは、クリスマスにちなんだドローイング展の開催を頼まれ「アート作品」に限定しないドローイングを友人に貸してくるようたのんだ。ボフナーはそれをまとめてギャラリーの責任者に見せたが、責任者はおおいにがっかりし、額縁に入れるのももったいないと言い始めた。ボフナーはそれを撮影して写真を展示したらと勧めるが、まだウンと言わない。あきらめきれないボフナーは、100点のドローイングを定型の頁サイズに縮小し、ゼロックス・コピーを作った。それぞれ4部づつコピーし、4冊のルーズリーフ・ノートにまとめ、4つの彫刻用の台にのせて展示した。
ドローイングにはソル・ルウイットの下絵、ダン・フレイヴィンの下絵(線より数字が多い)、ドナルド・ジャッドの画材屋の請求書などが含まれていた。ほかにも数学者の計算用紙、雑誌「サイエンティック・アメリカン」の一頁、ジョン・ケージの「楽譜」など。順番で最初に目に入るドローイングは、ゼロックスの機械の組立用図解だった。
この展示はコンセプチュアル・アート独自のものとしては最初の展覧会だとしばしば紹介される。

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