【橋本龍太郎】「構造改革法」が 国会で成立。

(1997年11月28日)

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赤字国債が増発された一つの要因は,
「財政 構造改革法」が
凍結されたことに起因する。

橋本龍太郎内閣の下で
財政構造改革の推進を目標に,
平成9年(1997)6月3日,
「財政構造 改革の推進について」が
閣議決定された。

そし て,平成9年11月28日,
「構造改革の推進に関 する特別措置法(構造改革法)」が
国会で成立した。

構造改革法では,まず,
平成15年度(2003)までに
国及び地方公共団体の財政赤字の
対 GDP 比を3%以下とすること,
次に,平成15 年度までに
特例公債依存から脱却し,
公債依存 度を引き下げることを設定し,
更に,財政運営の当面の目標として
一般歳出の額を抑制するとともに,
国及び地方公共団体と民間が分担する べき役割の
見直し等の観点を踏まえ,
特別会計 を含むすべての歳出分野を対象とした
改革を推 進することにしていた29)。

財政構造改革法が成立したが,
平成9年秋以降,
バブル経済の崩壊によって
金融システムの 不安が重なり,
経済に深刻な影響を与え,
緊急 避難的な措置が必要となってきた。

平成10年7 月,
参議院選挙で自民党議席が減少し,
橋本内 閣に代わって小渕内閣が成立する。

小渕内閣は,
「財政構造改革の推進に関する特別措置法 停止法案」を
国会に提出し,
平成10年(1998) 11月27日,
停止法案は国会で成立した。

法案の内容は,
経済が回復軌道に入るまで
一時的に財政構造改革法の施行を停止する,
というもので あった。

http://www.jsri.or.jp/publish/research/pdf/81/81_02.pdf

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