【麻生太郎】「増税延期なら、国債の格下げも覚悟しといてもらわないと」

(2019年06月03日)

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日本国債の格付けの推移(朝日新聞)

https://www.asahi.com/articles/photo/AS20141220000280.html

麻生財務大臣:

「(消費増税を)さらに延ばしたら、
国債の格付けが下がるくらいのことは
覚悟をしておいてもらわないといかん。

この消費増税は
必要なものだと思っております」

大手格付け3社によりますと、
日本国債はかつて
最上位の「トリプルA」に位置していましたが、
現在は上から5番目か6番目の水準に下がっています。

安倍政権は
2014年11月と2016年6月に
消費増税を2回、延期していて、

1回目の延期では
1年以内に日本国債の格下げが行われたものの、
2回目の延期以降は
格下げは行われていません。

実際、
2014年11月に
最初の増税延期が決まった際、
同年12月の
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスを皮切りに、
翌年4月には
フィッチ・レーティングス、
9月には
S&Pグローバル・レーティングが
いずれも1段階日本国債を格下げした。

現在の日本国債の格付けは、
最上位から4─5段階低い
シングルAプラスから
シングルAに位置している。

さらなる格下げとなれば、
トリプルBすらも視界に入る。

一方、
16年6月に
2度目の延期を表明した際は、
格下げの動きはなかった。

当時の世界的な景況感の悪化を踏まえ、
増税延期が一定の理解を得たためとみられる。

例えば、日本に対して
財政健全化を提言し続けている国際通貨基金(IMF)でさえ、
「景気が一段と悪化するリスクの低下につながる」と
延期を容認したほどだ。

https://jp.reuters.com/article/column-minori-uchida-idJPKCN1RY0C0

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